HOMEアサーティブを深めたいトレーナーブログ > 中野満知子

トレーナーブログ

みなさんにトレーナーをもっと身近に感じてもらうために、日々の雑記をアップしていきます。
ここではあまりかしこまらずに、趣味や、旅先での出来事、日常のちょっとしたエピソードなどを、トレーナー自身も気軽にそして楽しみながら書いていきたいと思います。どうぞお楽しみに!!

紫陽花の思い出

カテゴリー:中野満知子

2011.08.17

フレームトップ
仕事帰りのバス停まで、玉川上水の緑地を歩いた。
足の裏から伝わってくる土の感触が心地良い。
そこだけうっそうと茂る緑濃い、わずか幅20メートルほどの別世界が羽村から四谷まで43キロも続く。
私が歩いたのはわずか1キロにも満たない距離ではあるが、それでもときおり犬を連れて散歩してる方とすれ違うくらいの静寂は、心を落ち着かせるのに十分であった。

ajisai.jpgふと紫陽花(あじさい)の花が目に止まる。
雨あがり後すぐのその花びらは、その青色がいっそうみずみずしく濃い緑のなかに映えている。

中学生になって初めて油絵の具を手に入れ、最初に描いた作品が紫陽花である。
目に映る美しい澄んだ青を描きたかったのだが、何度も色を重ねるほどに透明感はなくなっていく。
葉や花びらの重さが際立つ頃、それはそれでよいかと、全体に暗くなってしまった絵をここまでと、おしまいにした。

当時母と2つ違いの妹である叔母が近所に住んでいて、その絵をたいそう気にいってくれた。額縁に入れて居間に飾ってくれたのである。

叔母の家に遊びに行くたびに、目に入るその絵をちょっと恥ずかしい思いで、それでもどこか誇らしく眺めたものだ。

言葉より、こうしたプレゼントで私に自信を持たせてくれた、ほめ上手の叔母であった。時々自信が揺らぐ時、「おばちゃんはまちこちゃんの絵が大好きだよ」と言ってくれた声を思い出す。

アイコン
フレームアンダー

フリージアの花の香

カテゴリー:中野満知子

2011.05.12

フレームトップ
こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の中野満知子(まちこちゃん)です。

「フリージアの花の香って良いでしょう、私大好き!」
と顔に近づけたとき、
その人は「嫌いだ!」と言った。
「え、なんでぇ?こんなにいい香を嫌いだなんて・・・」
1105_freesia.jpgと顔の前でひらひらと花束をゆらした。

「小さいころから病気がちで、よく入院していた。その病室にいつも飾られていた花がフリージアだった」のだと聴いて、私はしゅんとなった。
遊び盛りの子どものころに、病室のベッドに縛り付けられているのはどんなに苦痛だったろう。
そのときの苦い思い出とフリージアの香が結びつくのは当然だ。

言いたくないことだったかもしれない。それなのに私はしつこく良い香であると強調し、なぜ嫌いかを問うたのだ。自分がしてしまったことを後悔した。

時々自分が良いと思うことや物、価値観を無意識のうちに相手に押し付けていることがあるかもしれない。
自分にとって良いものが必ずしも相手にとって良いものとは限らない。

それは頭では分かっているが、ふっと「良いものなのに」と受け取ってもらいたくなる。

もちろん「なぜ?」を説明することも、互いの理解を深めるのには大事だが、
相手と違うからといって、「なぜ?」と問いただすことまでしなくても良いこともある。

しばらくの闘病の後、その人は逝ってしまった。
もう何十年も前のことだが、フリージアを見るたびに、つい誰にでも同意を求める自分の心を戒めている。

アイコン
フレームアンダー

時計草

カテゴリー:中野満知子

2010.12.27

フレームトップ
こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の中野満知子(まちこちゃん)です。

子どもたちがまだ保育園に通っているころに、石垣島に引っ越された方がいらした。パッションフルーツでジャムなどを作り、地場産業を興していると聞いて、すごいなあと感心したことがある。

それ以来私の頭の中には、時計草=パッションフラワー=パッションフルーツというおいしい構造が出来上がってしまったようだ。

101227_tokeisou.jpgその花の形が面白くて、鉢植えを購入して育てたことがある。もちろん実をつけることを大いに期待してでもあった。狭いベランダでの鉢植え栽培である。真夏は勢いよく咲いても秋に実をつけることはなく、部屋に入れても冬を越すことはなかった。

ある日、いつも通り過ぎていた近所のお宅の、2階まである大きなブロック塀一面に時計草が咲いているのが目に留まった。東京のこの気温でもこんなに育つのだぁ!とびっくりしたのはこの夏のこと、そうして赤い実をつけているのに感動したのは最近のことである。

それはパッションフルーツと呼ぶには小さくて、それでもおいしそうに見えたのは、パッションフラワーとフルーツを混同しての錯覚というものだった。

とうに忘れていたその花が目に止まったのにはわけがある。

「とても苦しかった時に、我が家の庭に咲いているのを見つけてパッションというのは、キリスト教ではイエスの受難を意味します復活の花だと知って、特別の花になりました」と、パッションという一言で勇気を得、苦しみを乗り越えたと教えてくれた友人から、写真が届いたからだった。
「復活を祝して、今年もまたきれいに咲いた時計草を送ります」と添えられて。

写真の送り主の笑顔を思い浮かべながら、来年は更なる復活の年にしようかと、残り少なくなった今年を振り返っている。

アイコン
フレームアンダー

白樺

カテゴリー:中野満知子

2010.06.01

フレームトップ
こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の中野満知子(まちこちゃん)です。
100601_shirakaba.jpg
4月中旬、雪まだ残る北海道へ出張したときのこと。白樺からとったお水で落としたコーヒーをごちそうになった。ほんのり甘く、まろやかな味にすっかり魅せられてしまった。

自宅の一室を、ご近所さんたちが気楽に立ち寄れるようにと、開放した知人のお宅にお邪魔したときのことである。子どもたちも自立した団塊世代、何か地域に役立つことをしたいと始められた空間には、90歳の方が編まれたという靴下カバーや、障がいをもたれた形が作った刺し子のふきん、ジーパンを改造した手提げ袋などが所狭しと展示してある。

ちょうど三市がまたがった地帯で、昔はその地域の村落交流がさかんでお祭りも一緒にやったとか。介護施設が三市きっちり別れるようになって、目に見えない線が引かれ、めっきり行き来がなくなってしまったのを憂いて始めたその場所は、敷居が低く、楽しそうにご近所さんたちが語っていた。

白樺のお水は雪解けの水が地面を浸すこの時期だけしか取れないものだそう。朝早くに山の中に入り、直径30~40センチほどの木を見つけて、管をさし、ペットボトルや一升瓶などに溜める。夕方行くと2~4リットル取れることもあるという。ただし木によっては水があがらないこともあるし、小さい木は傷をつけて成長を止めてしまうので要注意!

お話を伺いながら「おいしい水でご馳走したいのだ」との気持ちが伝わってきて、温かな気持ちになっておいとました。

帰ってから辞典で調べると、白樺水はキシリトールの原料になるとあって、そのほのかに甘い味に合点がいった。が、おもてなしの心の甘さが隠し味には違いない。

アイコン
フレームアンダー

チューリップ

カテゴリー:中野満知子

2010.04.16

フレームトップ
こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の中野満知子(まちこちゃん)です。

自宅近くの道端にチューリップが咲いた。少し前までは草がぼうぼうと茂り、年一度、たぶん行政だと思うが、ゴーォンとけたたましい音を立てる草刈機で、刈られていた場所である。昨年の梅雨時にはいろいろな色のアジサイが咲いていた。きっとご近所の方の好意で手入れがされているのだろう。

10年前、世間がミレニアムと大騒ぎしているときに、飛行機を心配しながらも、そのまさに2000年の正月にアサーティブジャパンで企画したオランダ研修に出かけた。
あらゆる種類のチューリップの球根が売られていた。市場ではバケツ一杯という単位だったかと思う。空港や観光客向けのお店では、お土産用にいくつかが小分けにされていた。

珍しい花の写真がついたものを見繕ってお土産にしたが、こちらで芽が出ることはなかった。土が合わないなんてことがあるのか、植える時期というものがあるのか、説明書を読めなかったことに多少の悔いが残る。

最近昔の写真を整理していたら、6歳ころの私が、3歳違いの弟と手をつないでスキップしている写真が出てきた。そのころ、その風景とそっくりの絵を描いたことを思い出した。弟と手をつなぎ、片方の足を長く、もう片方を短く描いて、なんとかスキップしているように見せようと、苦労した記憶がある。道の両端にはチューリップをたくさん描いた。写真には写っていないから、想像で私たちがスキップする道を飾りたかったのかもしれない。その絵を母はたいそう気に入って、額縁に入れて壁にしばらく飾ってくれた。  
 
お土産にチューリップを選んだり、それが咲かなかったことを残念に思ったり、ふと道端のチューリップに心奪われたりするのは、その絵が影響しているのかもしれない弟とはもう何年も会っていない。腰を痛めたと聞いているが、電話でもしてみようかな。そんなことを思い浮かべながらチューリップをわき目に自転車を走らせた。

P2010_0408_095449.jpg


アイコン
フレームアンダー
  1 / 2  

最新の講座情報をみる

AJ主催の講座カレンダー

このページの先頭へ戻る