| アサーティブジャパンは、3月5日〜7日の二泊三日で、フィリピンからPETA(ペタ:フィリピン教育演劇協会 Philippine
Educational Theater Association )を招いてセクシュアリティ・ワークショップを開催しました。 当日の参加者は23名。年齢や立場のちがう参加者同士、セクシュアリティというテーマに取り組んだ3日間のワークショップの様子をお伝えします。 |
|
ファシリテーター
|
Ma. Isabel Legarda Wilson Billones Philippine Educational Theater Association (PETA) |
|
ワークショップ全体の目的は、創造的な演劇の手法とアートを用いて、セクシュアリティと自己信頼に関する様々な課題の理解を深めること。
そのために、 |
|
| 1、 | これまでの自分と他の人たちの人生史をシェアし考えることによって、私たち一人ひとりが「本当の自分」をより深く知ること、そして本当の自分を取り戻すこと |
| 2、 | 一人ひとりのセクシュアリティの豊かさを認識し、それを自分のものとすること |
| 3、 | 統合された演劇芸術(クリエイティブな動き、クリエイティブな音楽、ビジュアルアーツ、クリエイティブに書くこと、創造的な演劇、そしてグループダイナミクス)を様々な形で用いながら、個人の中の重要な課題を表現することを学ぶこと |
| 4、 | PETAの演劇教育の方法や原則について学ぶこと |
| 5、 | ワークショップで学んだことを、今後の日常に生かしていくためのシンプルなアクションプランに組み立てること |
|
< プログラムの概要 >
|
|
| ● | 体を自由にするエクササイズ ・期待を語る・・・このワークショップへの想いをからだを使って表現してみる ・ワークショップを成功させるために・・・オブジェを作ってつなげてみよう |
| ● | わたし自身について ・わたしのからだを知る・・・わたしのからだ・好きなところ・嫌いなところ ・わたしという人を知る・・・自分自身を語る・表現する |
| ● | 創造的な演劇作り ・人物像について・・・いろんな役割の人々になってみよう・表現しよう ・争いについて・・・即興劇作りを通して学ぶ |
| ● | わたしとわたしのコミュニティ ・ジェンダーの課題とわたしたちを取り巻く現状 ・ジェンダーと文化 ・社会とステレオタイプ ・コミュニティ(チーム)ビルディング ・ファイナルショーケース(Final Showcase)・・・テーマ:日本の女性がおかれている状況の<問題→解決手段→解決像>を、演劇で表現する。 |
| ● | 芸術家とトレーナー ・創造的な教育の原則 - アクションプラン作り |
![]() ![]() |
| 「ワークショップは山登りと同じようなもの。では山に登る(=ワークショップを成功させる)のに必要なものは何?」と問うトレーナーのボン。 そこで参加者は考える。山登りにもワークショップの成功にも必要なものは・・・ 「食べ物。だってワークショップに参加するにもエネルギーが必要だから」 「仲間の存在。だってひとりっきりじゃつまらない」 「休憩時間。だってがんばってばかりじゃくたびれてしまう」etc・・・ 参加者ひとりひとりが、自分がこのワークショップに何を期待しているのか、どんな助けが必要なのか、どんな気持ちでいるのか、グループで分かち合い、各人が色紙でオブジェをつくってひとつにつなげていく。 |
![]() |
| 「自分のからだの中で好きなところ・嫌いなところ」を絵で描いてみる。「どうしてそこがすきなの? どうしてそこが嫌いなの?」自分自身に深く問いかけながら、その想いを詩で表現してみる。それぞれの「からだ」への想いがあふれ出る瞬間。 |
![]() |
| ありのままのセクシュアリティを、オブジェに形作る。できあがったオブジェを前にして、ダンスとパフォーマンスで自由に表現。 「私たちは、世間の目や規格にとらわれない、自由な存在だ!」 |
![]() |
| さまざまな感情をからだいっぱい使って表現。ことばにならない気持ちも、まるごと認めて表現してしまおう。 |
![]() |
| 日本の伝統行事(?)「お花見」を、一枚の写真で表現してみる。桜の木々や、踊る人歌う人けんかする人。それぞれの登場人物の気持ちを「ひとりごと」として表現してみよう。「えー!日本の文化って、こんなんだっけ!?」驚きと笑いがわきおこる。 |
![]() |
| 「セクシュアリティ」とは・・・ 自分自身のからだを深く感じ 〜 気づき 〜 受け入れ〜 私のからだはすみからすみまで私のものであることを認め 〜 自分自身が自分のからだの主人公となること・・・。そのメッセージはまさに、このセクシュアリティワークショップのプロセスそのもの。 |
|
<参加者の感想>
|
|
| ●からだで表現するってなんて楽しいんだろう!最初は気恥ずかしかったけど、PETAのトレーナーの方々による明るくテンポよい進行にすっかりのせられて、気がつくと大胆に自分を表現していました。 ●こんなに腹の底から笑ったのは久しぶりです。自分自身のセクシュアリティをからだ全体で感じたのは、とても新鮮な体験でした。 ●自分の中心(おへそのあたり)を自分の中で意識してしっかりと持つこと=からだを通して自己信頼をはぐくむことなんですね。そういうことを身体を動かしたりダンスすることを通して学んだことは貴重な体験でした。 ●今回のワークショップの中で、自分のからだの好きなところ、嫌いなところを絵と詩で表現するということをやりました。そのあとで小さなグループになっていろんな人の話をきいているうちに、私がなぜこんなに自分のからだを好きになれないのか、その理由が見えてきました。世間から見ると大きすぎるし太すぎる、「規格外」で「標準からはずれ」ている私のからだ。そんな自分のからだがずっと許せなかった。世間の「規格」や「標準」に合わせようとして必死だった。でも、「そんなのおかしいよね。ひとりひとりちがうからだなのに、規格や標準があるっていうほうが、絶対おかしいよね!」という話でもりあがりました。 そのあとのオブジェづくりとパフォーマンスでは、そんな自分の想いを思いっきり表現しました。すごくうれしくて、解き放たれて、涙が流れました。あの瞬間の喜びは、日常に戻った今でもありありとよみがえってきます。 ●悩んでいるのは自分だけじゃないんだということが、目から鱗でした。いろんな方々の人生とセクシュアリティに触れて、自分という存在もまた、このままでOKなんだといとおしくなりました。 ●いろんな役割の人を「演じる」セッションは、結構難しかったです。あるときは役に入り込んでしまったり、いろんな気持ちを感じてしまったり。何人もの人生を体験したような、なんだかとっても濃厚な3日間でした! ●ふつう「芝居を作る」とか「演じる」というと、ものすごーく大変なことをやるような気がするけど、今回のワークショップで使われたやり方は、とてもシンプル。セリフも一人一言くらいでOKなので、「なんだ、できるじゃん!」と思った。 ●最終日にやった「女性がおかれている困難な状況」「解決像」「解決プロセス」を芝居(一枚の絵)にして演じた体験は、とても印象深く残っています。ひとりで考えてたらあまりいいアイデアはうかばなかったかもしれないけど、何人かで知恵をしぼって話しあって解決のプロセスを作っていけたことが、感動的でした。 ひょっとしたら、私たちは社会を変えることができるかもしれない。そんな勇気がわいてきました。 |
|
| ●お問い合わせ/お申し込み先 | |
| アサーティブジャパン 〒186‐0004 東京都国立市中1‐14‐9 ステージ国立207 TEL: 042‐580‐2280FAX:042‐580‐2281 E-MAIL:info@assertive.org |
|