
アサーティブジャパン代表の森田汐生が、講座での感想や、日々の生活の中で感じたアサーティブネスにまつわるエピソードをアップしていきます。
過去の記事はこちらからどうぞ。
カテゴリー:事務局から
2009.04.24
私たちが初めてアン・ディクソンさんを日本に招へいしたのは、2006年の1月のことです。彼女は、一連の講演会とワークショップの中で、アサーティブネス、特にその対等性や誠実性、外の力関係ではなく個人の内側にある力について精力的に語り、デモンストレーションを通して実践の仕方を見せてくださいました。
彼女の口から聞くアサーティブネスの内容は本当に奥が深く、その後のアサーティブジャパンに大きな影響を及ぼしました。力関係がある中で相手とアサーティブに対話をするとき、相手を見下すこともなく攻撃するのでもなく、立場の違いを尊重しつつ人間としてまっすぐ対等に向き合うことは可能であるということを、彼女はくり返し話してくれました。その話に勇気と希望をもらって、心が震えるほど感動したのを覚えています。
アンさんのこの体験を元にして、「トレーナー養成準備講座」の中身を大きく変えました。準備講座では、特に力関係の上から下へ、下から上へという事例を取り扱いながら、相手を攻撃することなく私たちの思いを対等に相手に伝えるとは何なのかを、受講生の皆様と一緒にくり返し考えるというものです(準備講座は2009年4月を持って終了し、アドバンス講座で引き続き取り組むことになっています)。
さてアン・ディクソンさんの来日から丸3年がたった今年の1月、アンさんを呼んではどうだろうかという声があがりました。もう一度アンさんと一緒に、アサーティブネスの理論と実践を考えてはどうだろうか。そして私たち個人がアサーティブになるだけではなく、私たちがアサーティブになることでもっと社会を元気にしていくきっかけとすることはできないだろうか。
そこで3年ぶりにアンさんに連絡を取ってみました。相変わらず元気でがんばっていらっしゃる様子です。「もう一度日本に来ていただきたい」と話をすると、「もちろん、そのような要望があるのであれば喜んで」という嬉しいお返事をいただきました。
アサーティブネスと社会変革。
なかなかアンビシャスなテーマではありますが、前回トレーナー会員を対象としたワークショップの中だけで取り扱ったこのテーマを、今回はたくさんの方と一緒に考えてみたいと考えています。
私たちが自分に誠実になり、周りの人たちと対等な関係を築き、そして閉塞状態の日本社会をもう少しだけ元気にするとしたら。私たち一人ひとりはどのように考え、どのように行動していけばいいのでしょうか。
アン・ディクソンさんの来日は、今年の11月の予定です。大きな講演会やいくつかのワークショップも企画中です。詳細はもうすぐウェブにアップしていきます。お楽しみに。
カテゴリー:汐生の思い
2009.04.06
4月になりました。私たちの事務所のある国立市では、通りの桜が満開となっています。学生時代から毎年この時期に街が桜色に染まるのを見てきましたが、本当に毎年ため息が出るほど美しい光景です。
実は、1月からずっと続いてきた週末出張が、今週末やっとオフになりました。さすがに3月頃になると、体力的にも気力的にも限界状態となりました。3月は年度末でもあるために、胃が痛くなったり口内炎に悩まされたり。夜はひたすら「寝る」ことで体力回復をしていました。
2ヵ月半ぶりの"ウィークエンド"ということで、金曜日は遠足に行く前の子どものようにうきうきしていました。土・日はのんびりお花見となりそうです。
さて、4月は新しい年度の始まりです。アサーティブジャパンのウェブサイトも、新年度に合わせてリニューアルとなりました。トップページの写真にあるように、空に向かって枝を思いっきり伸ばしている樹のようになりたい。もっと多くの方たちに、アサーティブネスのメッセージを伝えていきたい。そんな思いでいっぱいです。
アサーティブジャパンも、この4月で設立丸5年がたちました。これからはアサーティブネスを広げていくと同時に、アサーティブネスの伝え手も増やしていきたいと考えています。アサーティブネストレーナーとは、アサーティブネスの伝え手でありますが、教室や研修の場で教える人だけでなく、「生き方」としてアサーティブネスを伝えられる人のことでもあります。
「生き方としてのトレーナー」が増えていったら、どうなるのでしょうか。
こんなことを夢見ています。
例えば、街角の雑貨屋さんのオヤジさんが実はアサーティブネストレーナーで、小学生に、「ちゃんと顔見て話すんだよ」なんて会話をしているとしたら。スーパーのレジのオバちゃんがアサーティブネストレーナーで、お客さんに「今日のお洋服は素敵ですね」なんて笑顔で話しかけていたら。大学生のお兄ちゃんがアサーティブネストレーナーで、家庭教師先の中学生が友だち関係で悩んでいる相談にのっていたら。
誰かを責めるのでもなく自分を卑下するのでもなく、凛と立って落ち着いて、そして誠実に対等に、人とコミュニケーションを取っていく人が増えていったら。
世の中ももう少し風通しがよくなるのかもしれません。
そんな夢を、桜色の空を見ながら考えているこのごろです。
![]()