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AJ代表日記

アサーティブジャパン代表の森田汐生が、講座での感想や、日々の生活の中で感じたアサーティブネスにまつわるエピソードをアップしていきます。
過去の記事はこちらからどうぞ。

「変化」の時期に味方を作る

カテゴリー:事務局から

2010.07.15

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先日、「更年期」というテーマで取材を受けました。

私の周りにも、現在更年期ということで、ホルモンバランスに苦しんでいる方がおられます。テーマ自体は「更年期と上手なコミュニケーション」ということでしたが、お話するうちに、実は背後にいろんなモノや気持ちが見え隠れして、大変奥の深いものだということが分かってきました。

女性の40代から50代の時期は(女性に限りませんが)、身体(ホルモン)の変化があるのと並行して、子どもとの関係、夫との関係、職場の関係が色々と変化する時期です。とりわけ思春期に入った子どもを持つ方は、子どもとの距離の取り方や大人になりつつある子どもとの"子離れ"が課題となってきます。

若い娘に嫉妬の念を感じたり、服装やおつき合いのことで色々と口を出したくなったりするのは、実は自分が"老いて"いくことの不安や、子どもが巣立っていくことの不安などと結びついていることが多いものです。

親の介護の問題もあるかもしれません。「介護」という社会的に孤立しがちな仕事を、更年期のうつうつとした状態で続けるのもなかなかしんどいことです。

管理職となって毎日夜遅く帰ってくる夫は夫で、「そんなこと大したことないだろう!」と妻の気持ちに耳を傾けない。色々と不安な気持ちを訴えてくる妻に、「だから何が言いたいんだ」とそっけない返事。そのため、妻はますますイライラが募ってきて、ついには「もういいわ!」と叫んでしまったり、涙を流してしまったり。

アサーティブネスは、自分の気持に誠実に向き合うことから始まります。イライラの原因を考えてみると、実はいろんな感情が隠されていることに気づくと思います。子離れへの不安、老いの不安、退職後の夫との関係に対する不安、介護の不安、将来の不安などなど。

アサーティブに気持ちを口に出してみることも大切ではありますが、ここはひとつ、「自分のよき理解者を得る」ためにアサーティブネスを使ってみてはいかがでしょうか。つらい気持ちを、「そうか、そうか、大変だよね~」と気持ちを聞いてくれる友人、介護についての相談ができる専門家、食事に誘ってくれて大笑いできるサークルの仲間。そんな「味方」がたくさんいればいるほど、人生の大きな変化も乗り越えやすくなっていくでしょう。

更年期は、人生の「変化」に向き合う時期。イライラや不安と上手につき合いながら、日々を生きていけるといいですね。私も近い将来に向き合うことになるテーマではありますが、事務所の女子先輩が、「ねんきーず」というグループを結成して笑い飛ばしている様子に、たくさんの勇気をいただいています。

人生に「変化」はつきものです。自分を大切にしてくれる多くの味方と一緒に、人生の後半を生きていくことにいたしましょう。

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当事者がアサーティブになること

カテゴリー:汐生の思い

2010.07.04

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介護の現場で、「介護される側」と「介護する側」がもっと対等にコミュニケーションできるといいのに、という声をよく聞きます。

「介護される側」はどうしても、立場的にも気持ち的にも「する側」に比べて「下」になってしまいがちです。「やっていただく」という感謝の気持ちは、えてして「申し訳ない」「迷惑をかけている」という感情に押し流されてしまいそうになります。

私の父が特別養護老人ホームに入っていた時も、私たち家族はどうしても「お世話してもらっている」という弱い立場になってしまいました。不満や要望があっても、対等にものを言うということは本当に難しい。直接相手に伝えたら、「不快な思いを与えてしまい、後の関係がぎくしゃくしてしまうのでは」という不安に縛られて、言葉を飲み込んでしまう。

本来、サービスの受け手と与え手は対等であるべき。にもかかわらず、「与え手」の側が上から目線になったり、受け手の側が必要以上に卑屈になったり、ということは日常茶飯事で、その中で対等にコミュニケーションを目指すことは本当に難しいというのが現状です。

それを考えるたびに、実は私が役員としても関わり、設立の当初から発展を見てきた障害者の自立生活センター(CIL: Center for Independent Living)を思い出します。CILはもともと、障害をもつ「当事者」による「当事者」のためのサービスを提供する団体ですが、彼らが長い間取り組んできたのは、介助される側と介助する側の「対等な関係」です。

障害を持つ人たちの介助とは、単なる「介助の関係」だけではなく、介助を通して見えてくる社会の差別や問題に向き合うことです。そして、介助を通して、誰もが生きやすい社会を目指すという、大きなミッションを持っているのです。あなたと私の介助の関係が、実はよりよい社会を作っていく一端を担っているのだと、私自身何度も教えられました。

介護の課題とは、誰もが最期まで「人」として誇りを持って生きられること、それをサポートするという意味を持っているのではないでしょうか。その意味では、20年にわたるCILの活動から得られた膨大な知恵やスキルは、これからの高齢化社会に適用することができるのではないかと、私は思っています。

障害者の当事者運動には、アサーティブトレーニングがものすごく活用されてきました。同様に高齢者の当事者の方々が、もっとアサーティブになり、サービス提供者と対等になってよりよい社会を目指していくような、そんな取り組みもできたらなと思っています。

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遅まきながらツイッター

カテゴリー:汐生の思い

2010.06.28

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遅まきながら、ツイッターを始めることにしました。ブログに書ききれない、日常のちょっとした気づきやアサーティブネスに関する思いなどを綴っていきたいと思います。

ツイッターのアドレスは、http://twitter.com/shiom_m です。
アサーティブネスのコミュニティを広げていきたいと思いますので、ぜひこちらもよろしくお願いします。

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出張中の醍醐味

カテゴリー:出張から

2010.06.28

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6月半ばから8月まで、立て続けに出張が続いています。先週の奄美大島を皮切りに、長野、岐阜、山口、長崎、三重、伊豆、大阪、福岡、鹿児島、北海道と、全国各地を巡業中です。

先週行った奄美大島は、短い時間ではありましたがとても心温まる時間を過ごしました。何よりも、時間の感覚がゆったりしている。人の言葉に"とげ"がなくてあたたかい。いつも走るように歩き、時間に追われてきりきりしている自分自身を振り返って、かなり反省しました。

夏の太陽にきらめく海や山を見、心が洗われるような気持ちになりながら、夕方の飛行機に乗りました。

そんなちょっとした出会いや気づきが、出張の醍醐味です。

もう一つは、移動時間を利用した読書。読みたい本を数冊抱え、どっぷりと本の世界に入ります。とりわけ去年からはまっているのは、オーディオブックを「読む」こと。最近では『The Lexus and the Olive Tree(邦題『レクサスとオリーブの木』)に始まるThomas Friedmanの一連の書籍と、『ミレニアム』シリーズ(Stieg Larsson)を一気に読みました。

紙の本もいいのですが、重たい単行本やビジネス書はもっぱらiPodを愛用しています。しかも著者自身が読んでいる書籍は、著者の思いも伝わってきて大変面白い。くだんの『The Lexus and the Olive Tree』はフリードマン自身が読んでいて、とても説得力があります。物語をイギリス英語で「聞く」のも、アメリカ英語と違ってこれまたよい。これまでは重い本を敬遠して文庫本ばかりでしたが、iPodのおかげで、読む本のジャンルが一気に広がりました。

忙しい毎日ではありますが、日々のちょっとした楽しみを見つけていきたいと思います。

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若手の自己主張能力

カテゴリー:講座から

2010.06.21

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ビジネスの現場で若手のコミュニケーションスキルアップにかかわっていると、彼らの現状のスキルと、求められているスキルのギャップの大きさに同情することがあります。

子どものころから手とり足とり大切に育てられてきたからなのでしょう、若い世代のコミュニケーションの課題の多くは、自分の主張ができないことにあります。どこかで自分の要望は相手が汲み取ってくれると思い込んでいる。「お腹がすいた」と言えば、そばにいる大人が、「リンゴがいいの?みかんがいいの?」と言葉を継いでくれて、「リンゴがいい」と答えるようなやり取り。上司に「仕事が進まないんです」と言えば、「どれくらい終わったの?」「いつ終わるの?」「誰に頼めそう?」「どうしたらいいと思う?」と、質問してもらって、それぞれの質問に一つひとつ答える、みたいな。

相手が自分の言いたいことを引き取って会話を繋いでくれるという、暗黙の期待とでもいうのでしょうか。

おそらく、十年ほど前まではそれでもよかったのかもしれません。上司に黙って従って、まずは仕事を覚える、つべこべ言わずにさっさとやる。そうした中で、時間をかけて若手も会社の中で「一人前」になるという、大人になるまでの時間の余裕がありました。日本には相手の心を汲み取る「以心伝心」の精神を大切にしてきた歴史がありますし、終身雇用制の仕組みとあいまって、長い時間をかけて会社の中で「人材育成」する風土があったわけです。

しかしながら、価値観の多様化、社会や組織の構造の変化に伴い、"ダイバシティー"社会に向かって、会社に入った段階から「一人前」の大人としてきちんと対等に主張できるようになることが求められるようになっています。ゆっくり人材育成する余裕はなくなり、フラットなチーム仕事が増えていく中、中途採用スタッフや専門的な派遣スタッフの中で、若手もチームの一員として早いうちから自己主張する必要が高くなっているのです。

その意味では、のんびりと子ども時代を過ごしたゆとり世代の若者が、ビジネスに入って即一人前のコミュニケーターとなることを期待されるというのは、これからの若手にとってシビアな時代になってきたなあと痛感します。

若手人口が少なくなっていくに従って、若手が早く「一人前」になるプレッシャーは高くなっていくでしょう。若手が自分の意見を考え、そしてしっかりと相手に伝える能力を、周りの大人が丁寧に指導していく必要は、今後ますます高まっていくに違いありません。

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