2014/2/26 アサーティブあれこれ

アサーティブとは問題解決につながる「道具」のひとつ


2月上旬に、アサーティブトレーナーが全国から集まって宿泊研修を行いました。

研修では10年以上のキャリアがあるトレーナーから昨年トレーナー資格を取得したての人まで、さまざまな立場のメンバーが京都に集まり充実した2日間を過ごしました。


IMG_1562.jpgのサムネール画像

(↑会場は景観が素晴らしい京都の聖護院にて開催)

今回のトレーナー研修のメインテーマは「個人の問題解決に(アサーティブの手法も含めた)様々な解決手法をどのように選択し、活用するか」。
たっぷり時間をかけてこの内容に取り組みました。


私たちは日常の中で様々な問題や悩みを抱えています。


職場の人間関係、親子や夫婦の関係、組織上の問題点、社会的な差別や偏見の問題、むずかしい感情の取り扱いなど。

それらの問題を解決につなげる考え方や方法は、何通りもあるはずですが、私たちはつい自分のなじみ深い方法やこだわりにとらわれて、同じ思考をぐるぐると悪循環させたりひとりで迷路にはまってしまいがちです。

そこで今回取り組んだ研修での内容は、

・解決につながる考え方や方法を「使える道具(ツール)」としてたくさん出し合い、常に複数の選択肢を持っておくこと。
・その中から自他尊重のアサーティブな方向性が実現できそうな目標に向かって、自らの責任で選択できること。
・選択した方法論をグループの力を借りて実際に試してみること。

このような流れで、個人の問題から社会や組織上の問題までからむような問題まで、実際にどのように解決できるか取り組んでみました。

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一口に「アサーティブを活用する」と言っても、その伝え方や伝える内容については何通りもの選択肢があります。
しかし「こうすべきではないか」「こう伝えた方が良いにちがいない」という枠にとらわれすぎると、かえって柔軟さがなくなり解決から遠ざかるという落とし穴にはまってしまいがちです。


「こうすべき」という枠にとらわれずに、柔軟に主体的に、解決のツールを選択しながら
自分も相手も尊重できる道をあゆんでいくこと...簡単そうで実はとてもむずかしいこのテーマに、トレーナー同士で自身の問題を事例として取り上げながら学び合いました。


アサーティブな関係づくりの正解はひとつではありません。


そのときそのときで自分と相手にとってベストな選択をしていける力が、関係づくりには必要なのかもしれません。