私たちの講座について

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日常でも実践できるトレーニング方法を学ぶ

アサーティブトレーニングは、皆さんが悩まれている「うまく伝えられない」行動パターンを練習によって変え、自己信頼感を高めていく「行動へのアプローチ」です。アサーティブな自己主張、コミュニケーションの知識とスキルを学び、実際にロールプレイを繰り返すことで、今までとは違う態度、行動パターンを身につけることが目的です。


レクチャーやグループワーク、ロールプレイなどをふんだんに取り入れ、実際の事例を元に体験を通して学ぶ参加型・体験型の講座で、知識やスキルの理解はもちろん、日常生活の中で具体的に実践できるようになる方法を習得できることも大きな特徴です。


伝え方のヒントブック」では、アサーティブな伝え方について様々な考え方やコツを紹介しましたが、情報だけだとなかなか日常での実践がむつかしい、という方にもアサーティブジャパンの講座をおすすめいたします。

「きちんと伝えられた」「相手に分かってもらえた」
その原体験を得る

私たちの講座で大切にしていることは、何よりも受講者が「自分も相手も大切にしながら、本当に言いたいことが、相手に伝わる」という体験をしてもらうことです。
知識を学んだり、テクニックを手に入れることはもちろん有効ですが、本質的な問題の解決には、相手と真摯に向き合って、こちらの思いが正しく伝わった、という実感を伴う体験がないと、「相互に理解し合えるとはどういうことか」というイメージを持つことができません。私たちの多くは、「言ったんだから、わかるはずだ」と考えて、その体験の中からしか自身のコミュニケーションを振り返ることができないからです。


アサーティブな伝え方を「トレーニングする」ことのアプローチ

私たちのトレーニングでは、私たちが取っている行動や態度にアプローチしながら、「自分は本当に言葉にできているか」「相手に伝わる言葉になっているか」「相手は実際にどのように受け止めるか」ということを、フィードバックを通じて丁寧に検証していきます。


私たちの講座の基本スタンスは、「行動パターンを変える」ことにフォーカスすることです。行動パターンを変えるためには、表面的なスキルやテクニックを学ぶだけでは十分ではありません。アサーティブジャパンの講座では、アサーティブに伝えるための行動を受講者の皆さんに起こしてもらうために、「練習メソッド」だけでなく、「安全な練習環境」が同時に確立されています。


頭の中で「理解した」だけでは、本当に変わることはできません。実際に「できるようになる」ことを通して初めて、「理解した」ことになります。だからこそ、「安全な練習環境」の中で、“良質な伝わる体験”を、積み重ねることが必要となります。

誰もが対等にいられる安全な場

“良質な伝わる体験”をするためには、「安心して失敗できる環境」が必要です。私たちが変わるためには、勇気もエネルギーも必要で、これまでのやり方を変えて、新しいいやり方を身につけるためには、失敗するかもしれないし、うまくいかずに恥ずかしい思いを感じるかもしれません。それでも、そうした失敗や、恥ずかしさ、ちょっとした痛みも含めて、それでも練習してみようと思える「安全な場」を提供するのが、私たちアサーティブトレーニングの「場」なのです。


私たちは、皆さんにとって講座がそうした安全な場になるよう、以下のことに取り組んでいます。


誰もが対等になれる

アサーティブジャパンの講座では、受講者、トレーナーがお互いに“呼ばれたい名前”で呼び合います。自分の年齢や役職について紹介することを強要されたり、無理に聞きだされたりすることはありません。私たちの講座においては、普段の社会的な肩書やしがらみから離れ、誰もが対等でフラットに話し合える「場」にすることを大切にしています。


また、会場では基本的に受講者の席は円座になっています。お互いの表情や身振りが見えやすいようにするためと、座る位置によって生まれる序列をなくすためです。


安心して失敗できる

講座ではレクチャーの他、実践型のロールプレイを3名のグループに分かれて行います。ロールプレイでは実際に学んだアサーティブな伝え方を実践しますが、なかなか最初はうまくいきません。言葉が出てこなかったり、ロールプレイと分かっていてもつい感情的になってしまうことも多々あります。しかし、どんな失敗や発言も、受講者のコミュニケーションを良くしたい、という思いの表れです。


私たちの講座では、誰か何か失敗したとしても、決して否定せず、受け入れる、共感することを徹底しています。日常の場だと失敗を恐れてつい萎縮してしまいがちですが、講座では、これなら自分でもやれる、やってみようという状態になってもらえるのです。


講座中のハプニングにも万全の対処を

どんな発言や行動も許されるといっても、誰かを傷つけてしまうような差別的な発言や偏見の言葉を、私たちは容認していません。アサーティブの講座では、受講者が自分の心のあり方に向き合って話していくため、時にセンシティブな内容も扱います。それに対して無意識的に差別的な発言が出てくる場合もあります。もしそのような発言があった場合は、すぐに個別にフォロー対応するなど、講座で発生するリスクの対処法については徹底して学び、準備しています。

講座中のハプニングにも万全の対処を

「頭」と「身体」、そして受講者どうしで学び合う

アサーティブジャパンの講座のもうひとつの大きな特長がそのプログラム構成です。ひとりでも多くの受講者が、講座の最後に伝えることへの苦手意識が少しでも減り、「アサーティブに伝える体験」を持ち帰ってもらえるための内容になっています。


詳細な構成は講座の種類によって異なりますが、大枠としては、前半にレクチャーを行い、そこで学んだことを後半のロールプレイで実践する構成となります。アサーティブコミュニケーションを、「頭」と「身体」の両方でしっかりと取り込み、表現していくトレーニングです。


「頭」で学ぶ:アサーティブの4つの柱と自己表現の権利

レクチャーでは、アサーティブの基本的な考え方、すなわち4つの柱(誠実・率直・対等・自己責任)と自己表現のための12の権利について学びます。(それぞれの詳細については、こちらのページをご参照ください。)

いずれも、「自分の表現する権利と、相手の表現する権利の、どちらも大切にする」というアサーティブの根幹の理念がベースになっています。日本では、自己肯定がなかなか評価されないため、「自分の権利を大切にする」という自己信頼の話は、参加者の皆さんにとってインパクトがあるようです。また、「自分にも相手にも同じ権利がある」という考えを学んでもらうことで、後半のグループワーク、ロールプレイに安心して取り組める場の空気が生み出されます。


レクチャー内容について受講者から良い質問が出た時は皆さんで共有してもらいますし、追加の説明が必要であれば休憩時間に個別にフォローしています。


「身体」で学ぶ:ロールプレイによるアサーティブの実践

レクチャーで学んだアサーティブの考え方を踏まえて、後半では実際に、具体的な口頭での伝え方やボディランゲージ(口調や態度など)も、ロールプレイを繰り返しながら、アサーティブなやり方に近づけていきます。


ロールプレイは、3~4人でひとつのグループを作り行います。


役割は、行為者(自分の課題でロールプレイに取り組む人)、相手役(行為者の相手になる人)、観察者(客観的にロールプレイを見る人。3人の場合は進行役を兼ねる)、進行役(小グループのロールプレイを進行する人)となります。


ロールプレイは、自分のライフスタイルが反映されるので、非常にライブ感があります。いつもは気づきにくい「素の自分や伝え方の癖」が態度に表れてきます。自分が伝えられたか(行為者)、行為者から伝わってきたか(相手役)、客観的に見て伝わっていたか(観察者)という、3つの異なる視点から検証し、フィードバックをするので、思わぬ伝え方のクセや動いてしまう感情が見えてくるようになり、受講者にとって学びや気づきが大きいのです。


こうして自分を振り返るタイミングで講座にのめり込むスイッチが入っていきます。「アサーティブに伝える」成功体験をつくるため、同じテーマでロールプレイを少なくとも3回は繰り返します。3回目は、ほとんどの受講者が成功しています。


受講者どうしで助け合い、心を開いていく

私たちの講座は、受講者どうしの信頼と信用が根底にあるため、受講者同士の助け合いが積極的に起こります。ロールプレイでは自分一人では気づかないような、的を得たフィードバックが出てきます。講座が進み、フィードバックし合うにつれて、受講者の皆さんがお互いに心を開くきっかけが生まれているのです。そうすることで理解が深まり、心を開いても傷つかないんだという場の空気が形成されていくのです。そこが本当に素晴らしい点だと私たちも毎回ファシリテートするたびに感じています。


自分をオープンにし、認められ、相手も尊重する伝え方を体験する。この原体験こそが、「私は、私自身でOKだ」という自己肯定感につながり、日常に戻った後の行動パターンも変えていこうと、意識し取り組み続ける大きな勇気となります。一人ひとりにとって、とてもディープな体験ですが、だからこそ受講者の皆さんは心地良い表情で講座を終えられているように思います。


実際に受講した人たちがどのように変わっていったのか、紹介しています。

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