#13
つたわるノート

「この人、怖い・・・」がなくなった書き手:アサーティブトレーニング受講生

3年ほど前にアサーティブトレーニングを受講して、自分なりにアサーティブを使ってみる日々を過ごしました。
その体験を書いてみたいと思います。

当時私は会社の上司とそりがあわなくて、苦手意識がありました。

一度私のミスに対してかなりひどい叱り方をされて、だんだん「この人、怖い」という気持ちが大きくなり、ますます避けるようになってしまいました。

でも仕事上話さないわけにはいかず、会社では本当に気が重かったです。

アサーティブの基礎講座で、その上司に対して、「ある仕事上の相談の時間をとってほしい」というロールプレイをやることになりました。

最初は気が重かったのですが、何回もくり返して練習しているうちに、大きな気づきがありました。

それは...

「この人、怖くないじゃん」

ということ。

それは「あれ?」というような気づきでした。

アサーティブのポイントに沿って伝えてみると、自分にとって重々しい話題だったものが、あっけないくらい「軽く、短く、簡潔な」会話で終わってしまったのです。

相手のことを「怖い」「苦手」「イヤな人」と思っていたのは、たぶん自分の側の思い込みだったのかもしれないと思いした。

また、自分の思い込みで相手を避け続けていると、関係がどんどん重たいものになってしまうんだなあ、と思いました。

今はその上司のことを「この人、怖いな」と思うことはほどんどなくなりました。

というか、「怖い」という感情にまで積み上がってしまうもっともっと手前のところで、こちらから軽く話しかけてみたり、ささいなコミュニケーションを自分からくり返すことで、恐怖感や苦手感を軽減しているのかもしれません。


そういうところが、アサーティブって「けっこういいな」って思っています。