#14
つたわるノート

電車の中で突然怒鳴られた話書き手:アサーティブジャパン トレーナー

先日、友人と電車のつり革につかまりながら、おしゃべりに花を咲かせていた時、少し離れたところに座っていた方が突然立ち上がり、私の肩をたたきました。

「あら、席を代わってくれるのかしたら?」と期待した私の予想に反し、その方は
「おい!うるさいんだよ。静かにしろよ!!!」
と突然怒鳴ったのです。

大声で話していた自覚がない私にとっては驚きの一言でした。

内心ドキッとしながらも、私は
「すみません。気をつけますね」
と落ち着いた対処ができ、その後も車両を移動することなく、声のトーンを半分くらいにして会話続けることにしました。
そして最終的には、その方(怒鳴った方)の隣の席が空いたので座って帰宅しました。


こういう体験を他の方に話すと、けっこうな割合で驚かれます(笑)。
でもアサーティブトレーニングをやってきた私にとっては、わりと自然な対応として身についているように思えます。。

私自身はかつて『大声で叱ることがしつけであり、それが愛情表現でもある』という時代の両親に育てられ、こどもの頃からよく怒鳴られていました。
そんな私にとって『怒鳴られた時は怯えて謝罪するか逃げる』という行動が自分を守るすべでした。

もし、アサーティブを学んでいなければ、そのクセがぬけず、こどもの頃と同じように、低姿勢で怯えながら謝罪するか、相手をにらみつけて隣の車両に移動したかもしれません。

コミュニケーションのクセをすぐに改善するのは難しくても、『自分のクセを知り、意識して行動を変えていくこ』ことで自分に自信を積み重ねてくことはできます。もちろん失敗し、落ち込むときもありますがそれもまた当然のこと。

今後も無理せず楽しみながら、自分も相手も尊重したふるまいを続けていきたいです。