2009/5/28 率直に頼む

妻の不機嫌オーラに・・・

日曜日、のんびり新聞を読んでいると、台所から妙なオーラが漂ってくる。
あ~あ、また始まった。妻がイライラしてモノにあたっているのだ。

食器を片付ける音ががちゃがちゃと大音量で聞こえてくるから、すぐわかる。きっと食器の片づけを俺に手伝って欲しいのだろうな。

でも「食器を洗うのは俺の役目、片付けるのは妻」って分担を決めているんだし、俺の分担分はもう終わっているのだし、いいや、知らん顔をしていよう。

すると、新聞を広げてくつろいでいる俺のそばを、今度は妻がどすどすと行ったり来たりし始める。

なんか、怒っているようだ。どうも俺に対して言いたいことがあるらしい。俺のほうも、だんだんいらいらしてくる。

(なんであいつは、要求や気持をちゃんと言葉で伝えてくれないんだろう! 態度で示されてもわかんないだろう!? まったくアサーティブじゃないんだから!!! こうなったら、意地でも声をかけないぞ。)

そのまま妻も俺も、どちらも無言でぶすっとしたまま時間が過ぎた。

さすがにお互い疲れてきたそのとき、ふと思った。

「あ?! 俺って、相手がアサーティブな態度を取らないことに対して、腹を立てているんだ。相手にだって、アサーティブでない態度を選ぶ権利があるはずなのに・・・」

相手を変えることばかりに執着していた自分に気づき、しだいに気持がほぐれてきた。
あのとき、「どうしたの? なんか手伝おうか?」って、妻に一声かければすむことだったのに。

さて、そろそろ意地をはるのをやめて、気持ちを伝えてみよう。

「さっきはぶすっとしててごめん。実はさ、あのとき君がすごく怒っているように見えたんだけど・・・」

そんなふうにアサーティブに話し始めたら、あとはきっと、なんとかなるだろう。

(by あんきも)