2014/10/28 伝えるときのポイント

仕事のやり方に不満が蓄積!

去年職場に入ってきた年上の経験豊富な派遣スタッフAさんは、新規顧客の入力事務を担当。

まじめなで丁寧なのはいいのだけど、1件あたりの入力に時間がかかりすぎ、ほぼ一日が入力のみで終わってしまう。
Aさんの仕事は入力以外に調査の仕事も契約に入っているので、入力件数をキープしたまま調査業務もやってほしいと思っているんだけど、本人も一生懸命やっていることだし年上でプライドも高そうだし、なかなか言い出しにくく不満をため込んでいた。

でもこのままいくと仕事がうまく進んでいかないのは確か。
そこで思い切って話をしてみることにした。
なるべくアサーティブな会話になるよう心がけたのは、会話のキャッチボール。

「調査もやってください」「入力はスピーディに」などとまくしたてて一方的な要求にならないように、お願いしたいことをひとつ伝えたら、一息おいて、相手の状況をひとつ聴くようにしてみた。

話を聴いてみると、Aさん自身も仕事の進め方をどうしたらいいか、ずっととまどっていることがはじめてわかってきた。そこで入力件数をキープしながら調査も定期的にやっていくにはどうしたらよいか、別途時間をとってAさんと相談することになった。

ずっと不満に思ってイライラしていた自分だけど、思い切って話を切り出して、相手の話を聴いてみることで一歩解決に近づけた。
会話のキャッチボールって本当に大事だなあ、と思うけど、キャッチボールするにもまずは自分からボールを投げてみないと始まらないな、と改めて身にしみた出来事だった。