2016/9/27 相手を尊重する

母にひとこと言ってやりたい!と思ったけど

離れて暮らしている母がいるんだけど、だんだん高齢になってきて、最近はちょっとした見守り介護が必要となってきた。

そこでケアマネージャーさんとも相談して、デイサービスに通うことを決定。母も少しずつ慣れてきたかなあと思っていた矢先のこと。
週1回のディサービスに、なんと1か月も行っていなかったことが判明!

なんで?!どういうこと??と、私は頭の中は怒りでいっぱいになった。
あんなに苦労して時間を作って、見学に行ったり手続きしたりして決めたデイサービスなのに。

かなり頭に来て、母にひとこと言ってやろうかといきり立っていったのだが、
「待て待て、ここは落ち着こう。アサーティブの出番だ」
と、ふと思った。

相手を内心責めているままで話をしても、かえって関係がこじれ、母のプライドを傷つけるだけだ。
これまで何回もそうやって、母を責めてはこじれてきた。

母には母の事情があり、言い分があるに違いない...と自分にいいきかせ、まずは話を聴いてみることを心がけてみた。責めずに深刻にならず、とにかく母の正直な気持ちを教えてもらうつもりで。

「ひょっとして、行きたくない理由があったりする?」
ときいてみると、母はとつとつと語りだした。

本当は気を遣う場が苦手で、ずっと前から行くのが苦痛だったこと。
すぐ慣れると言われたけど、全然慣れないしつらいだけだということ。
でも子どもたちに怒られると思って言えなかったということ。

話を聴きながら、私は自分の不安解消のために母に押し付けていたかもと思った。
そんなにイヤな思いをさせてまで、強制することじゃないかもしれない。
家族やケアマネージャーさんにも相談した結果、とりあえずデイサービスは一回やめることにした。
そのかわり、母の昔なじみの友人がいる近所の絵のサークルに入れてもらい、週1回通うことになった。知り合いが何人もいて、「ここなら気を使わなくていいわあ」とすごく嬉しそう。

これまでは母の友人やサークルの人たちに迷惑をかけると思って、デーサービスのほうが安心だし絶対にいいと思い込んでいたんだけど、母の気持ちを置いてきぼりにしていたなあ。

今後は近所の方やサークルの友人の皆さんと密に連絡をとりながら、母が通える範囲で様子を見ようと思う。家族メンバーが交代で送迎のローテーションを組むことも決めた。
なんだかかえって母にかかわる人がふえて、関係が広がった気もする。

これからも、自分や相手の気持ちを大事にしながら話し合ってひとつひとつを決めていきたい。