2023/2/13 率直に頼む

自分を守る「口ぐせ」を変えてみた話

「あ! これ、私の口ぐせなんだ」
 
それに気づいたことが、アサーティブの講座に参加した中での一番の収穫でした。
私には独特の口ぐせがあるようで(ほかの方に指摘してもらって初めて気がついた!)、どんな言葉が多いかというというと、
 
「無理だったらいいんだけど」
 
↑これ、何か頼みごとをするときに、よく枕詞につけているみたい(苦笑)。それから、
 
「別にいいんだけど」
 
これは何か断りたいときとか反対意見を言うときに、私は頻繁に使っているようです!
「私はその意見に反対だなあ。別にいいんだけどさ」みたいに。
 
アサーティブの講座の中で、自分の口ぐせについて「本当にそうに思っているの?」(本当に『無理だったらいい』と思っているの?)ときかれて、びっくりした。
本心では「無理だったらいい」とか「別にいいんだけど」とは思っていないことが多いのだから。
 
だったら、それ、言わなくてもよくない?とあらためて思ったのだ。
 
その口ぐせを使うことで、毎回自分の気持ちをごまかしているみたいだし、何より率直じゃない。
だから私は自分の罪悪感や嫌われたくない気持ちから、ついたくさん口にしている口ぐせに、今後は気をつけてみようと思った。
 
でも、それらの口ぐせを急になくしてしまうのは(実際にやってみると)とても難しい。
それらは長い間、私を守るためのお守りみたいなものだったのだから、すごく不安になるのだ。
実際講座の中のロールプレイで、その口ぐせを使わずに話そうとするとものすごい違和感があって、うまく話せなくなってしまったのだ。
 
そこで、じゃあその口ぐせを、別の言葉に置き換えてみたらどう?という話になり、私の口ぐせである
 
「無理だったらいいんだけど」「別にいいんだけど」
を、
「言いづらいんだけど」
 
という言葉に置き換えてみることにした。
「言いづらいんだけど、この仕事を手伝ってほしい」
「言いづらいんだけど、私はその意見に反対だなあ」
みたいに。
 
実際に使ってみると、「言いづらい」という言葉にはうそがないし、相手への配慮にもなる気がした。
それに口に出してみての違和感があまりない。
 
長年使ってきた自分の口ぐせが、ちょっと違う形に生まれ変わったことが、アサーティブを学んでの大きな収穫となった。
アサーティブを使いこなすのはまだまだ先な気がするけど、大事な一歩を踏み出せたような気がする。