2011/3/16 事務局から

慎んで地震災害のお悔やみとお見舞いを申し上げます

このたびの東北関東大震災により被害を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。一日も早い復興と皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。

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地震の当日、私自身は四ツ谷で遭難し、新宿まで歩いてホテルのロビーに泊まる予定でした。ロビーには百人以上の人がいて、声をかけ合って一緒に夜を過ごそうとしていました。思いやり、優しさ、譲り合い、声をかけ合うなどの行動に勇気をもらってロビーの床に座っておりました。夜遅くに西武線が動き始めたので、電車を乗り継ぎ歩き続けて、夜中の1時頃自宅に戻って参りました。

その後、テレビに流れる震災地の胸のつぶれるような映像を見て、週末は感情が凍りついたままだったように思います。友人や家族と気持ちを聴きあい、生きていることを確かめあって、やっと人間に戻ってきました。感情にふたをしてしまうと、ふたをされた感情に振り回されて理性的な行動ができなくなります。恐怖から関係のない人に怒鳴ってしまったり、涙のダムが決壊したり、不安から必要のないものまでも買い占めてしまったり・・・。

だからこそ、いったん立ち止まって、自分の気持ちを適切に言葉にする作業が必要なのかもしれません。思った以上に精神的にストレスを抱えている、地震の時の震えが止まらないほどの恐怖、これからどうなるのだろうという不安。そうした一つひとつの"凍った"感情を丁寧に言葉にしていくことで、本当に今自分の取るべき行動の指針が見えてくるのではないでしょうか。

天災に対して私たちはとことん無力です。でもその状況の中で、自分がどう行動するのかを選ぶ力はあります。無力感や恐怖からではなく希望から、前向きな行動を起こしていくこと。これはまさにアサーティブな力ではないかと思います。

こんな時に「自分のために講座に出るなんて贅沢」「もっとやるべきことがあるのでは」と、自分を責めたり周りを責めたりしたくなるかもしれませんが、自分も相手も責めない、感情をため込まないことには気をつけてください。復興には時間がかかりますので、私たち自身が健康で前向きで日常を継続できることを、優先していってほしいと思います。

アサーティブジャパンでは今後も、アサーティブに生きること、あきらめずに対話をしていくこと、自分の心に誠実に、そして対等な関係を作っていくことを一緒に考えていきます。講座はできる限り開催していきますので、必要な時には是非考えていってくださいね。