2009/10/9 谷澤久美子

メッセージのある邦画2本!

こんにちは!アサーティブジャパン認定講師の谷澤久美子(くみ)です。

「闇の子どもたち」と「青い鳥」をレンタルして見ました。

yaminokodomotachi.jpg「闇の子供たちは」は、日本の新聞社のバンコク支局駐在の記者が、東京本社から依頼されたタイの臓器密売を調査する過程を描いています。
貧しい山岳地帯でお金と引き換えに子どもを差し出す親の姿、児童性愛者相手の売春宿で繰り広げられる目を覆いたくなるシーン、エイズを発症した子どもはゴミ袋に入れられ生ゴミと一緒に捨てられ、売春の組織と警察は繋がっていて、法律なんて意味をなしていません。衝撃的なシーンが続き、時々、演じている子どもたちの心に影響はなかったかと心配になるほど。そんな中で明らかになる、日本の商社マンの息子(8歳)の心臓移植手術のドナーは、生きた子供だという事実。
人身売買、幼児買春、臓器売買だけではなく、生命にまるで値札をつける資本主義の闇、ジャーナリストが目の前の被害者を助けられるかという葛藤、自分の正当性をただただぶつけることしかしらないコミュニケーション(宮崎あおいさん演じるボランティアの女性が、コレ系でした)と、一本の映画に含まれるメッセージがたくさんすぎて、さらに驚くべき秘密が隠されたラストには、もうへとへと。一人で見るには重すぎるかもしれません。

aoitori.jpg「青い鳥」は中学校が舞台。いじめの被害者野口君は、自死を選ぶほどおいつめられ、なんとか命は取り留めたが、転校。事件はマスコミでも取り上げられ、担任は長期休暇。そんな2年1組に村内先生がやってきます。彼は吃音があります。2年1組の子供たちは野口君の事件を忘れようと、机は物置に入れ、何ごともなかったかのように暮らしていましたが、村内先生は机をクラスに戻すように指示し、毎朝「おはよう、野口君」と机にむかって声をかけ、配布するものは机上に丁寧におくのです。
「先生はどもります。上手にしゃべれません。でも本気でしゃべります。だから、皆さんも本気で聞いてください。ひとがしゃべっているのを本気で聞くのは当たり前のことです」と言います。村内先生のこの言葉がこの映画のメッセージ。
いじめを受けていた時、いつも笑っていた野口君。笑いながら「カンベンしてくださいよお」と言っていたから、みんなは彼がそれほどまでに傷ついていたことを想像できなかったのです。村内先生は「いろいろなひとがいるんだ」と言います。「どもらなくては話せない人もいるし、野口君みたいに冗談っぽく笑わないと本気でしゃべれない人もいる。でも、本気の言葉は本気で聞かないとだめなんだ。そのことを忘れてはだめだ。だから野口君のことを忘れてはいけないんだ」と言うのです。
コミュニケーションの根本を明確にしてくれる、いい映画だと思います。

ラブコメで気分転換もいいけど、時には大切なメッセージを含んだ映画も、いいもの。秋の夜長にどうぞ!