2010/12/27 中野満知子

時計草

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の中野満知子(まちこちゃん)です。

子どもたちがまだ保育園に通っているころに、石垣島に引っ越された方がいらした。パッションフルーツでジャムなどを作り、地場産業を興していると聞いて、すごいなあと感心したことがある。

それ以来私の頭の中には、時計草=パッションフラワー=パッションフルーツというおいしい構造が出来上がってしまったようだ。

101227_tokeisou.jpgその花の形が面白くて、鉢植えを購入して育てたことがある。もちろん実をつけることを大いに期待してでもあった。狭いベランダでの鉢植え栽培である。真夏は勢いよく咲いても秋に実をつけることはなく、部屋に入れても冬を越すことはなかった。

ある日、いつも通り過ぎていた近所のお宅の、2階まである大きなブロック塀一面に時計草が咲いているのが目に留まった。東京のこの気温でもこんなに育つのだぁ!とびっくりしたのはこの夏のこと、そうして赤い実をつけているのに感動したのは最近のことである。

それはパッションフルーツと呼ぶには小さくて、それでもおいしそうに見えたのは、パッションフラワーとフルーツを混同しての錯覚というものだった。

とうに忘れていたその花が目に止まったのにはわけがある。

「とても苦しかった時に、我が家の庭に咲いているのを見つけてパッションというのは、キリスト教ではイエスの受難を意味します復活の花だと知って、特別の花になりました」と、パッションという一言で勇気を得、苦しみを乗り越えたと教えてくれた友人から、写真が届いたからだった。
「復活を祝して、今年もまたきれいに咲いた時計草を送ります」と添えられて。

写真の送り主の笑顔を思い浮かべながら、来年は更なる復活の年にしようかと、残り少なくなった今年を振り返っている。