2010/12/13 谷澤久美子

「プチ・ニコラ」を見て思い出す子ども時代。

みなさん、こんにちは!アサーティブジャパン認定講師の谷澤久美子(くみ)です。

101213_kumi_nicola.jpg1960年代のフランス、パリを舞台にした映画「プチ・ニコラ」を見て、自分の子ども時代を思い出しました。

というのは、主人公の男の子は小学生
幸せに暮らしている家庭に、弟が生まれると勘違いしてしまいます。想像力豊かな彼は、弟が生まれたら両親から大事にされなくなってしまうのでは?と考え、いたずら仲間の友だちに相談して、いろいろな作戦を練るのです。
まずは両親から必要とされる作戦。これはことごとく裏目に出て、逆に怒られるし、次の家出作戦は夜中の街が怖くて失敗します。三番目に、まだ生まれてもいない架空の弟をギャングにさらってもらう作戦をたて、その途中で改心をする、そういう物語なんです。

そういえば、私が子どもの時代の男の子たちは半ズボンをはいていました。また、私も家出の計画の経験がありますが、夜中にそ〜っと抜け出そうと気配を伺ってうちに眠ってしまった、じゃんじゃん、なんてことも。屋上の物干竿の下にござを広げ、「りぼん」や「マーガレット」という漫画の本を読むのが好きで、近所の友だちとはおままごとをしていました。

母親によく言われていた言葉は、「おまえは、本当におっちょこちょいなんだから」。
アサーティブトレーニング応用講座を受講された方ならお分かりでしょうが、まったく不当な批判の言葉です。

その反面、妹が生まれた後で、時々、母はイスに座り、ヒザの上に私を母の方を向けて座らせ、「バスブーブーごっこ」をしてくれたんです(このこと、映画館が明るくなる少し前に思い出しました!)。母はヒザを揺らしながら「次は、○○です」とバス亭の名前を言います。私が母の鼻の頭を押すと、母が「ピンポーン。停車しま〜す」と言うのです。ただ、それだけの遊び。でも、私は時々それをしてほしくて、母を独り占めしたい時があったんでよねえ。中学生になって制服着ていても、妹のいぬ間にやってもらってました。

「バスブーブーごっこ」を思い出させてくれた「プチ・ニコラ」。あなたの中にも、ささやかで、ほのかだけど、大切なものが、きっとたくさん眠っているかもしれませんね。