2014/8/27 堀田美保

夏の終わりに ~人を近づけるコミュニケーション~

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の堀田美保です。

お盆も終わり、赤とんぼが飛び交う季節となりました。

みなさん、今年の夏は花火大会にはいかれましたか?
夜空に広がる大輪の光は夏の風物詩ですね。

ぼんやりと空を眺める時間、私も大好きですが、
実は、もっと大好きなのは線香花火。

大輪の花火が真夏のものなら、線香花火は夏の終わりのもの、でしょうか。

先日、昔ながらの線香花火にこだわる職人さんの話をテレビでみかけました。
火薬、それを包む紙、それを染める染料、どれにも強いこだわりが見られます。

    どうして、線香花火なんですか?

という問いに

    他の花火は、「危ないから離れて、離れて」となるのですが,
    線香花火は、人を近づける花火なんです。

        風で消えてしまわないように、肩を寄せあったり
        先にできた玉の行方をみんなで見守る

    そんな、〆の花火なんです。

なるほど! 確かにそうだ、と、感動してしまいました。

ドッカン、ドッカンと派手ではないですが、
小さなオレンジの玉は、しっかりと美しい「牡丹」「松葉」や「菊」を咲かせます。

大きな花火に比べると、線香花火の火はほんとうに小さく、はかなげにも見えますが、
うるうると震えるようなオレンジの玉は、決して弱々しくはなく、むしろ力強さが伝わってきます。
その凛とした光に人は引き寄せられるのですね。

声高な自己主張ではなくても、最後までしっかりと伝えてみる。
       人々がそれに耳を傾け、知恵を出し合うために、歩み寄る。

アサーティブは、線香花火のイメージに近いのかもしれないな、
       と、ふと感じたりしました。

そろそろ夏も終わり、線香花火の季節かも。
ちょっと高めではありますが、こだわりの線香花火、いかがでしょうか。

senkouhanabi_tokimasa.jpg
(写真:筒井時正玩具花火製造所ホームページより)