2017/12/22 谷澤久美子

アサーティブは自分を映し出す「鏡」

先日カル(愛犬)との散歩の時に、ガラスに映った、横から見た自分の姿に愕然としました。自分で思っていた自分と違ったのです。家で服装などを整える時、鏡の前に立つが、前からだけだとわからないもので、知らず知らずに、私のお腹周りはこういうことになっていたのです!

だからって、ダメじゃない。
諦めることもない。
この感じだと、最近サボっていたランニングを復活させることと、食生活の改善でいけそうです。

先日、「アサーティブトレーニングとは?」という質問を受けた時に、なぜか自分でもよく考えずに「鏡」に例えて応えていました。

「自己理解を深めるための鏡がいっぱい用意されていているから、参加者の方は自分の強化したい部分を見つけ、練習していく」

このように答えたと思います。
あの時はとっさに、そして少々かっこつけて答えたのですが、今となってみると、なかなか良い例えだったのでないかと思っています。

アサーティブトレーニングの中で、参加者の方々は「自分の気持ちや要望も大切にしていい」というアサーティブな考え方に出会い、ご自身のコミュニケーションの取り方を振り返ったり、参加者同士で語り合いながら、他の参加者の話を通して自分と比較し考えを深めていきます。

また、アサーティブのスキルを練習しながら、今まで愛用してきたコミュニケーションの癖がつい出てしまう自分を発見します。他にもトレーナーの体験談や、他の参加者の方のロールプレイなどを通じて、様々な角度からコミュニケーションの取り方も確認していきます。

そうやってまるで鏡に映った自分を見るように自己理解を深めながら、これまで無意識にされてきた考え方やコミュニケーションの取り方を、意識的にアサーティブにするにはどうしたらよいかを振り返っていきます。

もちろん、自分の嫌な点や見たくなかった面が映し出されることもあり、今までと違うコミュニケーションパターンにチャレンジするということは、場合によっては痛みがついてくるものです。
(それまでだって十分に一生懸命がんばって生きてきのですから)

だからこそ私たちトレーナーは、安心してトレーニングしていただける場作りの訓練(←これはもう本当に厳しい訓練です!)を積んでいます。

つまり、「アサーティブ」という考え方と参加者が気付きを得られる場の力が、アサーティブジャパンの講座にはあるのだと思います。

トレーニングを受けていただいたら、あとは練習あるのみ。
練習してアサーティブな自己表現の実践を積めば積むほど、もれなくついてくるものがあります。


それが「自己信頼」です。


もちろんアサーティブにチャレンジしても上手くいかない時もあるでしょう。
そんな時こそアサーティブの考え方や方法論を鏡にしていただきたいのです。その時のコミュニケーションを鏡に映し出せば、改善点が浮かび上がり、失敗した自分が丸ごとダメなわけじゃないということが分かります。

このブログを書き、私もサボっていたランニングを再開することを決意し、早速実行しています。