2020/3/10 寺地典子

年をとった自分に、OKが出せる

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の寺地典子です。
 
現在はアサーティブジャパンのトレーナーとして、アサーティブを伝える活動をしている私ですが、初めてアサーティブジャパンの講座に参加したのは、26歳の時でした。
 
当時仕事やプライベートでうまくいかないことが多く、そんな自分のことが好きになれませんでした。
 
思えばもっと小さな子どものころから、その傾向は強かったと思います。
 
特に、自分の体型には子どもの頃から強いコンプレックスを抱えていました。
上半身に比べて下半身が大きめで、周りの人から「安産型やな」と言われることが何度もあり、言われるたびに自分に×印をつけていました。
 
体が細くて、スラっとして、スタイルが良いことが女性としての「成功」なのだろうな、と思うようになっていました。
なので、年をとって体型が崩れていくことが自分にとっては恐怖でした。
 
26歳の時、コミュニケーションの取り方を学ぶつもりでアサーティブ講座に参加したとき、
 
「どんな自分であっても、そのままでの自分でOK」
「自分を本当に大切にすることを始めてみよう」
 
という言葉に出会いました。
当時は分かったような分からないような…でもその言葉は、何となく自分の心に残っていました。
 
 
あれから10年以上が経ちました。
 
20代に比べると、今は明らかに体型が変わっていますし、お肌の調子がイマイチな日も増えました。
また、以前なら徹夜しても翌日平気でしたが、今はもう無理です。
年を重ねることで、自然と体型も肌の調子も変わるし、若いころには当然のように出来ていたことが出来なくなってきました。
 
でも、そんな変化も含めて、20代と比べると今の方が「自分のことが好きだな」と思えるようになってきたのです。
 
何か特別なきっかけがあったわけではありません。
 
ただ、思いつくことがあるとすれば、
・難しい場面で、自分なりにがんばってアサーティブに伝えられた時には「よくがんばった!」と自分をほめ、
・上手くいかなかった時にはチャレンジした自分を労い、
・疲れたときには休みをとる時間を取り、
・時にはがんばっている自分にご褒美と称して好きなおやつを買ったり旅行に行ったり、
 
こうやって何年もかけて、自分自身にOKを出していきました。
 
その積み重ねが、年をとっても体型が変わっても「それだけの時間を過ごして来ているんだな」と思えたり、
洗い物をした後のカサカサの手を見ても「家事頑張ってるな」と思えたり、
いつの間にか「ありのままの自分でOK」と思えるようになっていました。
 
これから私はもっともっと年を取り、体形だって変わってゆくでしょう。
でも、どんな変化が訪れたとしても、「今の、このままの自分」を受け入れながら年を重ねていきたいなと思います。