#22
つたわるノート

高齢の父を責めてしまったこと、そしてその後書き手:アサーティブトレーニング受講生

実家で一人暮らしをしている高齢の父のところに、週2〜3回世話をしに通っています。
認知症もなく体も元気な方で、自分のことは自分でなんとかやっています。
 
そんな父は最近玄関で転んでからというもの、腰や膝が痛い痛いと言っては私にグチばかり。
体が痛いとか生きていてもつまらないとか、寒いとか暑いとか。
グチをきくのも私の仕事と思ってきいてきたけど、さすがにイライラがつのってきて、最近では
「はいはいわかったわかった」
と生返事をすることが増えてきました。
 
そんななか、この前実家に帰ったら、父が昼間からこたつで下着ひとつで爆睡していて、まわりには食べ物も洗濯物も汚れ物も散乱。
このまえきれいにしたばかりなのにまた掃除か...しかも肌着一枚でだらしない...
 
そう思ったら、(私だって仕事忙しいのに、のんきに昼寝なんかして...)という気持ちがむくむくとわいてきて、
「父さん起きて。片付けるから!掃除するから! すぐ起きて!!早く!!!」
と連呼してしまいました。
 
「えーなんでよ。あいたた腰が痛いから、ちょっと待って腰が痛いから」
と不機嫌そうに言う父に、
 
「早くしてよすぐ起きてよ!私時間ないんだから。早く!早くっ!!」
とせかし続けるうち、自分の声が震えていることに気づき、はっと我に返りました。
 
私、ものすごく怒っている!
 
父が悪いわけじゃないのに。
 
腰が痛いから起き上がるのに時間がかかっているだけなのに。
 
それに高齢なんだから、部屋の片づけだってうまくできるわけないのに。
自分に余裕がないのを、ぜんぶ父のせいにしている...
 
そう思ったら「私、なんてダメな娘なんだろう。バカチンなのは私だ」と涙がこみあげてきました。
 
とりあえず父のそばから離れて台所に逃げ込んだとき
 
 
(あれれ、今度は自分を責めて落ち込んでいる。
父を責めたり自分にバカチンて言ったり、
なんだか大混乱しているなあ、私)
 
という思いがわいてきました。
 
相手のせいと父を責めて怒っているのも私。
それを自分のせいと自分を責めて落ち込んでいるのも私。
ふとアサーティブのテキストにあった言葉
 
「自分を責めても相手を責めても問題は解決しない」
 
というフレーズを思い出しました。
 
そうしているうちに怒りや自責感が落ち着いてきて、今ならアサーティブになれそう、という予感がしました。
まずは父に正直に気持ちを伝えてみようと。
 
「父さん、大きい声出しちゃってごめんね。
びっくりしたよね。
ゆっくりでいいから、一度起きてもらえるかな。
起きれる? 腰、痛いよね。
寒いから上着を着ようよ」
 
あったかいものが自分の内側からわいてきました。
このできごとはきっと、自分からのSOSのサイン。
 
私も誰かに助けてもらおう。
 
弟と妹に、一度連絡して相談してみよう。
 
 
そう決めたら心が軽くなって、父にお茶を入れて、それからテレビをつけました。