2015/6/9 気もちを伝える

プライドと本音、どっちが大事?

年に一度あるかないかの親族の集まりなんだけど、毎回その費用を長男である自分が全額支払ってきた。

妹も弟も「当然お兄ちゃんが払うんでしょ」的な態度だし、長男としてのプライドもあったから、そのことで兄弟に一度も不満をもらしたことはない。

しかし!
正直言って最近は会社経営の方が厳しくなって、費用をすべて持つのが苦しくなってきた。
でもそのことを正直に言うのが本当に本当に抵抗ある。
長男としてとか男としてとか会社経営者としてとか、もういろんなプライドががんじがらめに自分を縛っていて、「もうお金払えません」なんてとても言えないのだ。

でもこのまま払い続けていたら自分で自分の首を絞めることになってしまうので、正直に言ってみることにした。

「実はとても言いづらいんだけど、次の集まりの費用について相談があるんだ」

そう切り出したら、なんとなく「大丈夫だ」って気がした。

「正直言うと会社のほうの経営が苦しくて...」と言いかけたら、妹がすかさず
「兄ちゃん、そうじゃないかなって思ってたよ。早く言ってくれたらいいなって思ってた」
と言って、拍子抜けした。

たぶん、自分の表情や雰囲気に苦しさが出ていたのかなあ。
妹が言うには、お金のことを自分から言い出すのはかえって兄のプライドを傷つけるのでは?と逆に気を使って言い出せずにいたとのことだった。

弟も、これからはそれぞれ出し合うことにして、集まりも質素なものにしようと提案してくれた。

変なプライドより、自分の正直な気持ちを大切にして伝えてみて、本当に良かったと思っている。