2015/7/28 率直に頼む

シルバーシートをめぐる攻防

足が悪い高齢の母に付き添い電車に乗ったときのこと。

シルバーシートの前に行くと高齢者3人と若い女性が1人座っていた。
化粧しながら座っている女性とばっちり目が合ったが、母に席を譲ってくれる気配はまったくなし。

「ここはシルバーシートだぞ、席かわれよー!」と心の中で毒づき、じーっと睨むが・・・通じない。
「お母さん、足は大丈夫?ちゃんとつかまってね」とわざと大きな声で母に話すが・・・通じない。

当り前だよね、テレパシーじゃ通じない。
そしてあらためて気がついた。
「これがいわゆるネッチー(作為的)な表現なんだなあ!」と。

よし、ここはアサーティブの出番。
なんか緊張するけど落ち着いて伝えてみよう。

「すみません。母の足が悪いので、もしよかったら席を譲ってくれませんか。」

たったこれだけの言葉がけ。
女性ははっとした表情で化粧をしまいこみ、すっと席を立ってくれた。

「ありがとうございます!助かります」
もちろんひときわ大きな声で女性に感謝の気持ちを伝えた。

あれれ。案外簡単だな。
丁重にたのめば、協力してもらえるんだ。
とにかく伝えてみないと何も変わらないよね!と再確認したできごとでした。