2010/4/16 中野満知子

チューリップ

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の中野満知子(まちこちゃん)です。

自宅近くの道端にチューリップが咲いた。少し前までは草がぼうぼうと茂り、年一度、たぶん行政だと思うが、ゴーォンとけたたましい音を立てる草刈機で、刈られていた場所である。昨年の梅雨時にはいろいろな色のアジサイが咲いていた。きっとご近所の方の好意で手入れがされているのだろう。

10年前、世間がミレニアムと大騒ぎしているときに、飛行機を心配しながらも、そのまさに2000年の正月にアサーティブジャパンで企画したオランダ研修に出かけた。
あらゆる種類のチューリップの球根が売られていた。市場ではバケツ一杯という単位だったかと思う。空港や観光客向けのお店では、お土産用にいくつかが小分けにされていた。

珍しい花の写真がついたものを見繕ってお土産にしたが、こちらで芽が出ることはなかった。土が合わないなんてことがあるのか、植える時期というものがあるのか、説明書を読めなかったことに多少の悔いが残る。

最近昔の写真を整理していたら、6歳ころの私が、3歳違いの弟と手をつないでスキップしている写真が出てきた。そのころ、その風景とそっくりの絵を描いたことを思い出した。弟と手をつなぎ、片方の足を長く、もう片方を短く描いて、なんとかスキップしているように見せようと、苦労した記憶がある。道の両端にはチューリップをたくさん描いた。写真には写っていないから、想像で私たちがスキップする道を飾りたかったのかもしれない。その絵を母はたいそう気に入って、額縁に入れて壁にしばらく飾ってくれた。  
 
お土産にチューリップを選んだり、それが咲かなかったことを残念に思ったり、ふと道端のチューリップに心奪われたりするのは、その絵が影響しているのかもしれない弟とはもう何年も会っていない。腰を痛めたと聞いているが、電話でもしてみようかな。そんなことを思い浮かべながらチューリップをわき目に自転車を走らせた。

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