2015/12/15 谷澤久美子

あらためて『人をほめる』ということ

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師谷澤久美子です。

少し前に、基礎講座のテキストに載っている「アサーティブ・チェックリスト」を自分のためにチェックしてみました。
そして、驚きました。
初めて基礎編を受けて以来、
いつでも、どこでも、このチェックリストにトライする時は、
必ず「5」を、多分疑いもなく、堂々とつけていた「人をほめることができる」。
これが「3,5」だったんです。

恥ずかしいし、トレーナーとして言いにくいのですが、
今までは、「人をほめること」を「得意」と思い込んでいたと思います。

冷静に自分を振り返ってみると、
私が「ほめることができる」方は、
① 好きな方や、価値観や考え方、方法論が似ている方、関係を大事にしたい方
② 肯定的なメッセージを伝える必要があるなと思った方
だったなと、気付いてしまいました。
こんなふうに言語化すると、なんだか、自分のいやらしい一面を明らかにしてしまったようで愕然。

愕然ついでに告白してしまうと、
一緒に住む義理の父が、
ポルトガル旅行から帰り、旅先で買ってきたメッシのユニフォームを着ていた時、すごく似合ってたしかっこよかったけど、それをまるで見えてないようにふるまったりしました。
それは多分「いつも食事の世話をしてあげているんだから」とか、「いろいろできないっていう体(てい)なのに、そういうことはちゃっかりとする」という考えがあったと思うんです。(←これを言葉にするのは、かなり勇気がいりました)

深く振りかえってみると、
私はどうやら、
苦手な方、してほしくない指示を出す方などに対しても、ほめ言葉を伝えていないことが多かったようです。
素敵だな、かっこいいな、真似したいなと思ったとしても、
見なかったこと、知らなかったことにしたこと、あったんですよね。

おお!「対等」の大切さを伝えている私が、それいいのか!!!

しかし人間って、たいしたものだと思います。こうやって意識した途端、それをやりそうになると、「待った!」がかかるんですね、自分自身に。そして「ほんとにそれでいいの?」というアサーティブの女神の声がきこえてきます。

おかげ様で、再チェック以来、胸をはって「対等」を伝えられるようにとぼちぼちチャレンジしております。

つい先日、義理の父に「お父さん、ダンディーですね」と言うと、にっこり。最近彼はベストを着てるんです。半袖のカットソーの上に、えんじ色のベスト。これが似合うんです。で、言ってくれました、「おまえ、メガネを変えたな。似合うぞ」と。

あ〜アサーティブ道は続きます。